今回の変化は2月24日から始まった
世界中に影響が出ている今回の事件。
投資観点から見てどうなったかを見比べてみよう。
今回は見比べやすいようにeMAXIS Slim シリーズを比較してみた。
今回チャートで比べたのは以下4つ
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
22日からそれぞれ比べてみたところ、全体的に24日は全て下落しその後はほぼ同じ変動をしている。
※23日は休日の為取れず。24日は〇が付いてる所で各名称の右側に出ている数値がその値。
こうしてみると影響が出ているのは以下のように見える。
■eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
国内株式のTOPIXは開始による影響が比較的少ない。
ただ、定期的にロシア制裁する為の悪影響が出ていて他と同じような変動をしている。
経済制裁の内容次第では大きく影響を受けて大幅減になってしまうのが日本の状況のようだ。
特にTOPIXは3月3日からの下落が激しい。
1日の下落幅はTOPIXが一番下落していた。
これは日本の対応が他国より遅くなってしまっているのが原因ではないだろうか。
米国の決断は早く、各社の動きも宣言も早かった。
その対応速度の差が投資家の気持ちに大きく影響してしまったのではないだろうか。
結果的に4つのチャートの中で一番悪い結果となってしまった。
■eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
ロシアがない先進国株式も比較対象として加えてみた。
先進国としてはロシアもウクライナもないけれど、結果的にはオールカントリーとほぼ同じ動きをしている。
これは世界中に散らばっているから結局、オールカントリーと差はないためだと思われる。
ただ戦争の主体国として巻き込まれなければオールカントリーよりは恩恵がある結果となった。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
2月24日に一番大きな下落となったのがS&P500だった。
この影響は大きいですが、対応速度が速いのでその後の回復速度は速い。
マイナス要素が出る事で下落の影響もありますが、S&P500の下落幅は一番低い。
一番注目すべきは下落の変動が出た場合の増加幅は一番大きいという事。
その結果、米国自体が戦争に巻き込まれなければ一番上昇が見込める。
これは米国の決断速度と各会社の対応速度の速さが後回しにせず、真っ先に対応宣言をしている事が大きいのではないだろうか。
米国投資の強さは安定している理由がよくわかる事がわかった。
■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
オールカントリーは全世界株式なだけあって平均的な変動をしているように思える。
ただ先進国よりも低い所で着地しているのでやはりロシアの負債分悪いチャートになっている。
世界規模で今後起きそうな場合はオールカントリーよりは先進国の方が良い可能性はありそうだ。
まとめ
今回でざっくり書くと以下のような結果だろうか。
国内株式(TOPIX)
発生した日の下落は少ない、ただ日本に影響が出る情報が出てくると対応の遅さから下落が一番厳しくなる可能性が高い。
先進国株式インデックス
発生した日は結構下落する。平均的な影響になる可能性が高い。先進国が戦争に巻き込まれなければオールカントリーよりは手堅い。
米国株式(S&P500)
発生した日の下落は大きい、ただしその後のリカバリーが早く制裁もしっかり宣言する事で上昇幅が大きいので結果的には一番増加する事になった。
全世界株式(オール・カントリー)
発生した日は結構下落する。平均的な影響になる。手堅い事は間違いないけれど、今後を考えると不安要素も残る。
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