積立枠に関しては継続するとして新NISAのメインは成長投資枠。
成長投資枠は現在のNISA枠の名称が違う版と考えると債券を除くほぼ全てに投資が可能なはず。
という事で良さそうな米国株の投資枠を選定しよう。
VYM
言わずとしれた米国株の高配当詰め合わせセットで分配金も株の成長も狙える優秀なETF。
配当も3%前後と投資するなら間違いなくお勧めな1点。
迷うならVYMしかないといえるほど優秀な投資先。
直近5年チャート
コロナや直近のインフレ対策で下がりはしても1年以内には戻っている好成績なチャートも素晴らしい。
主な成績
トータルリターンも安定しており、経費率も0.06%と破格。
配当利回りも毎年増加しているので迷うなら投資先にすべき。
少なくとも米国株で投資をするならハズレる事がないです。
※米国配当御三家としてHDVやSPYDもありますが、新NISAを考慮するとVYMが一番良いです。
DGRW
最近話題になってきているDGRW。
理由は単純で成長性が高く20年以上保有しているとVYMを抜く可能性が極めて高い為。
なので若い人でこれから20年は労働所得で稼いでいける、その後FIREを目指すという人向け。
直近5年チャート
5年で20%ほど上昇している優秀なETF。
コロナやインフレ対策も乗り越えているので下落時に購入できれば最終的な配当は大きい。
主な成績
配当の記載は-で消えているけど毎年配当で増加傾向ではある。
大体配当1.5%前後なので株価の成長を待つ必要があって、VYMに比べると序盤は厳しい可能性が高い。
ただ、毎月配当なのでFIREを目指すならお金を使いやすいかもしれない。
JEPI
分配金の多さは随一、今年は10%越えの分配金を出したJEPI。
懸念点は成長投資枠の投資先として許可が出るかどうか……。
理由は内部に仕組債があるので、株のみではない事。
直近2年半チャート
まだ5年も経過していないETF。
成長も見込める高配当は本当に魅力。
購入後10年ほどで購入時の費用が帰ってくる計算なので、その後は貰うだけになるというのも非常に良い。
新NISAでSPYDに投資するなら配当も強いので悪くないと思います。
主な成績
直近配当利回りが12.46%とQYLDレベルの配当で経費率、成長率ともに勝っている状況。
現状QYLDに投資するならこっちに投資した方が良さそうな気がする。
懸念点はまだ初めて3年経っていないので今後どうなるかが読めない所だろうか。
せめて開始から5年は経過しないとお勧めと押すことは難しいです。
まとめ
今回紹介した3つのETFはどれも素晴らしい成績を残している。
3つの直近1年の比較チャート
株価は1年で計れる物ではないけど、短期の上昇局面ではVYMが一番で次にDGRWに軍配が上がる。
対しJEPIは大きな上昇時で不利に見える。
これはカバードコールの仕組債が影響しているので乱高下する相場にJEPIは弱いという事でしょう。
※カバードコールに関しては後日記事にします。
そして5年にすると話が変わり、DGRWの方が成長が見込める。
成長性ならDGRW、早めに配当も欲しいならVYMでしょうか。
どれに投資をするか、その人の目的次第になると思う。
目的別投資先
配当も良く、成長も見込めるいいとこ取りが欲しいならVYM。
配当は厳しいけど成長性が高く今より将来のメリットを多くしたいならDGRW。
QYLDに近い配当を出す、とにかくすぐに配当メリットが欲しいならJEPI。
という所でしょうか。
追加で言うなら新NISAの仕組み上、一番利益が大きくなる可能性があるのはDGRWです。
※購入金額で成長投資枠を消費する為、成長が高いほどメリットが大きい。
米国株は今後しばらくは厳しいという話もあるので新NISA開始直後は安く購入できると期待をしていいかもしれない。
VYMは大丈夫だと思いますが、JEPIに関しては新NISAの投資先としてNGになる可能性もあるので今からしっかりと候補を考えておくのも大事だと思う。
また投資タイミングについても記事を書きましたので良ければご覧ください。
※投資は自己責任でお願いいたします。