どんな業務をしていても得意分野というのは必ず出来ると思う。
自分の場合はデータマンがそれに当たる。
ゲーム業界で10年生きてきて培った知識と生まれてからこれまで遊び続けたゲーム。
その2つが積み重ねて出来たゲームについての知識で草案を聞いた段階で必要なカラムが脳内でリスト化されるようになった。
結果、他のプランナーよりも早い速度で実装が出来るのが自分の武器になった。
実際にゲーム実装は大雑把に以下がある。
1、仕様(草案)を決める。
2、仕様書を作る。(不要の職場もある)
3、実装を進める。
4、必要なカラムが決まる。
5、テストデータを作る。
6、実装とテストデータで動作確認をする。
7、正規のデータを作る。
8、デバッグをする。
9、実装完了。
自分の場合は仕様を聞いた時にはテストデータが用意できるので少しだけ変わる。
テストデータを仮組して、プログラマに仕様を相談しに行く時にテストデータも用意できているので問題ないか確認しながら実装依頼をする。
そうすると…上記から以下に変わる。
1、仕様を決める。
2、仕様書とテストデータを作る。
3、実装を進める。
4、実装とテストデータで動作確認をする。(プログラマは実装しながら動作確認も出来る)
5、正規のデータを作る。(必要なデータ量次第では実装中に完成する)
6、デバッグをする。
7、実装完了。
さらに早くするために、プログラマーそれぞれの性質も覚えるようにしている。
レジェンドクラスの草案の段階で必要な物が大体わかってくれて、実装が早い人は任せる部分が多い。
普通のプログラマで、仕様書が決まってから仕様書の形で実装してくれて実装の動作確認してくれる人には、仕様書に注意事項も書くようにする。
稀に仕様書に記載されてる事だけ実装して、実装チェックもせず出来ましたと言うプログラマもいる。
結果、デバッグ時の出戻り量が全然違う事になる。
レジェンドクラス、普通のプログラマはデバッグに回しても比較的問題ないのだが…
仕様書をそのまま実装して動作チェックせず出来ましたと言ってくるが問題。
これまでの経験でその人に効果的な手が1つある。
依頼する人がその人になった場合、テストデータを作る時に最小の動作で実装が確認できるようにする。
そしてプログラマから「出来ました」と来たら今している作業を一旦手を止めて、最小の動作確認をする。
想定通りに動かなかった箇所の修正依頼をすぐに返す。
これは出来るだけ早く、短時間で返すのが重要。
そうしたら次以降、少しずつチェックするようになってくれる。
※ただし、必ずチェックしてくれるようになるとは限らない…。
それを繰り返して実装の動作チェックを習慣づけて貰う。
今の仕事場では比較的少ないが、それでもシステム系→ソシャゲ経由で来た人は結構その状態である人がいる。
後は全体仕様を把握しておくのも重要。
データマンになるなら全データの関連図を脳内で全部繋げられるようにはしておきたい。
デザイナーにも仮画像を用意するなどの連携を忘れないようにしておきたい。
ディレクターでも基本は変わらない、正規データをプランナーに任せるぐらいで仕様書などは書くこともある。
ただし1つだけ、間違えてはいけない事がある。
ゲームを作る上で誰かが悪いと仕向けることでゲームが早く完成する事はない。
チェックをしないプログラマが悪いわけではなく、一緒にチームで仕事をするからお互いに上手く仕事が出来るように動く事が重要。
個人的にはゲーム業界がもっと盛り上がって欲しい、と常々思う。